8J8IYY 国際青年年特別記念局の思い出
  

IYY特別記念局の目的  IYY(国際青年年)を記念し、アマチュア無線をとおして、青年年のテーマ「参加、開発、平和」について、ともに考え参加する。


1 開 局

 元々は、日本ユニセフハムクラブの事業として企画として計画されたのですが、特別局を開設する地元八雲町のアマチュア無線仲間の協力がなければ、とても30日間という長期間の運用は出来ません。会場探しからはじめ、アンテナ設営などの準備も含め、八雲アマチュア無線クラブ(JH8YGC)、国立療養所八雲病院アマチュア無線クラブ(JA8YOR)、北海道八雲養護学校アマチュア無線クラブ(JH8YFI)、JARL渡島檜山支部など多くの協力を得て、開局までこぎ着けました。
 会場は、八雲町青年会議所の管理している学校後を借用しました。アンテナは、パンザマストと電柱をそれぞれ1本建て、HF〜144Mhzmまでをカバーしました。私にとりましても八雲ローカルにしましても初めての特別記念局の管理運営で、緊張の準備期間でした。
 開局式は、JARL原会長、日本ユニセフ協会の役員、JARL北海道地方本部役員、JARL渡島檜山役員他100名に近い方が参加くださる事になり、緊張は一層強くなりました。
6月1日、開局式が始まり、JA1AN原会長さんの挨拶に続いて、8J8IYY開局の第一声を出すことになりました。第一声は、青少年の代表として、高校生のJG8GNW今村君が出しました。私は、無事第一声が出たことに興奮とまた30日間の長い期間に不安を覚えました。


2 目標は3万局
  開局前に新聞各社から取材を受けているうちに、ついつい話しが大きくなり、
「交信目標は、3万局です。」などと大洞を吹いていました。30日間に3万局、つまり1日1,000局です。はじめはとてもこんなに出来るわけがないと思っていたのですが、開局した6月1日の日で4,000局を突破したではありませんか。特に21Mhz、28Mhz、50Mhzが夜間まで全国がオープンして、どのバンドも山のように呼ばれて、オペレーターの皆さんは、食事をとるひまさえないありさまでした。
「うーん、これは3万局いくかもしれんぞ!」と感じたのは、私だけでなく、私の大洞にあきれていた八雲ローカルのみなさんも思ったそうです。
 皆さんも私も平日の日中は、勤めや学校があるため運用できません。そこで、平日の夜間は17時から22時までと決め、特別局の置いてある会館へ通うこととしました。17時を過ぎると仕事を終えた皆さんが続々と集まってきます。ありがたいことです。そして、22時には、会館に施錠して一斉に帰宅する。これが6月の生活パターンになりました。
 土日は、朝から会場をオープンします。全道のユニセフメンバーや渡島檜山のJARL会員の皆さんが運用に来てくださいます。遠くは、400Km近く車を運転される方もおり、私や八雲ローカルの皆さんは大感激です。
 交信局数は、2万局までは、ほんの十日で出来てしまいました。このまま交信局数がのびるととてもユニセフハムクラブの乏しい予算でQSL印刷代が間に合いません。幸いにも(?)2万局を越えたあたりから、呼ばれる局数が急激に少なくなって来ました。こちらの方からCQを出しても、数局呼ばれるととぎれてしまいます。ありがたい(?)ことです。最後の週は、1日で200局くらいまでしか出来なくなりました。それでも、開局26日目には3万局交信を達成しました。最終日の運用は、みなさんずいぶんCQを出していましたが、100局程度で終わってしまいました。最終更新局数は、32,051局となりました。皆さん本当にありがとうございました。


3 QSLカード整理に20人で12時間
 八雲ローカルの女性各局がQSLカードのデーター記入をやってくれていまいしたので大変助かりました。閉局の次の週の日曜日は、20人ほどの八雲ローカルの皆さんが集まってくださって、発送するQSLカードのエリア分け、プリフェックス分けの作業を行いました。作業をやれどもやれどもカードの山はくずれません。やっと整理がついたのは夜の8時になっていました。みなさんお疲れさまでした。
 翌日段ボール箱に詰めたQSLカードを宅急便の会社に持っていくと、合計112kgとの事で驚きました。何せ32,000枚も有るのですからJARLも驚いたと思います。やりすぎてごめんなさい!

会場全景 14Mhzで声を出す原JARL会長  JH8DKV対馬さんとJA8MWK吉田さん
八雲養護学校AMCメンバーも運用 運用の中心となった八雲の皆さん JA8NUO若山さん、後ろはJE8GNX五十川さん

 

 

関係報道記事  1985/05/25  北海道新聞
           1985/06/19  北海道新聞
           1985/06/01  北海道新聞
           1985/07/01  北海道新聞
           1985/07/01  読売新聞
           1985/07/01  北海道新聞


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