NPO法人ラジオ少年設立趣意書



1 趣旨
 戦後日本が電子立国として世界の電子機器市場を独占してきました。日本の電子機器製造メーカーの創立者の多くは、「ラジオ少年」としてラジオの組み立てはじめ無線機器、電子機器の製作に没頭し、科学する心、創造する心、無線機器や電子機器の知識や技術を青少年の時代に培ってきました。その力は、昭和40年代の高度の経済成長の時代以後に存分に生かされ、日本の電子工業会社で生産された機器は、世界へと輸出され、日本の産業と経済の成長に大いに役立ちました。。
 しかし、近年青少年の科学離れれが進み、高等学校において物理の選択者が極端に少なくなる、工業系大学入学者が減少する、国際的な学力テストにおいても物理や数学の学力が大幅に低下するなどの憂うべき実態がみられるようになりました。
 また、青少年の生活環境も大きく変わりました。余暇の利用は、コンピータゲームが中心となり、様々な材料に触れて、材料の性質や質感などを体験する機会は非常に少なくなりました。そのため、生活の中での物作りの精神、知識や技術、創造力などは著しく低下しています。
 私たちは、青少年にラジオや電子機器などの製作をとおして、家庭や学校ではできない物作りを体験させ、また体験を支援し、青少年に基礎的な無線工学、電子工学の知識や技能を身につけたり興味関心を高め、さらに高度の知識や技術を学ぶ向学心や将来社会人として様々な電子産業に積極的に参加する態度と能力の育成を目指します。
 多様な専門的知識を持った市内外の人々が、それぞれの知恵と情熱を持ち寄って地域の活性化や豊かな市民生活の実現を図るために、私たちは活動します。

  
2 申請に至るまでの経緯
 2月20日にラジオ少年設立発起人会を原恒夫宅にて開催し、総会で討議決定すべき議題の整理、事業活動計画や予算案を作成し、総会を開催し設立の運びとなりました。



     平成17年2月20日

特定非営利活動法人
ラジオ少年
                 設立代表者
 住所 北海道札幌市東区北二十一条東18丁目4-16
氏名  原  恒 夫